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近江高島駅南~長法寺跡~山王谷(人はどの様にして道に迷うのか)

近江高島駅南~長法寺跡~山王谷(登山地図にない道、迷ってしまいました)

2018年4月28日

概略

近江高島駅の南側から長法寺跡へ向い、打下城跡の分岐経由、山王谷を下り、近江高島駅に戻るコース道の紹介です。 近江高島駅の南側から長法寺跡までのルートは、現在では殆ど使われていない道です。 しかも踏み跡もはっきりしていないので、道に迷う可能性が高いルートです。 当然、このルートは私の持っている登山地図には載っていません。

道に迷うのはどういった時に起こるのか、考察しながらルートの紹介をしています。 私は登山のプロではありませんので、当記事は”素人の戯言”と思って読んでいただいた方が良いかもしれません。

下の地図は今回通ったルートです。  最初は

長法寺跡拡大地図

下の地図は上の地図の縮小地図です。

長法寺跡縮小地図

JR湖西線 近江高島駅を出発

JR湖西線 近江高島駅を降りたら、線路の山手側を線路に沿て南方向に進みます。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ1

下の写真は上の写真から50m程進んだ所のものです。
登山口は矢印の住宅の裏手、住宅から約200mの地点です。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ2

舗装道路はここで終了です。 写真の中央に見えるJR湖西線の高圧線鉄塔の所を右に折れます。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ3

鉄塔の手前から登山口方向です。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ4

鉄塔の所を右に折れます。 写真の右手には鉄塔の柵が見えます。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ5

下は、鉄塔の所を右に折れた位置から登山口方向の写真です。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ6

鉄塔の位置から200mほど進んだ所にある案内板と石碑です。
ここを左に進みます。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ7

万葉集石碑です。
「何処かに舟乗りしけむ高島の 香取の浦ゆ漕ぎ出来る船」と記してあります。

万葉集石碑

眺望図案内板です。

眺望図案内板

万葉集石碑から左に折れた所の写真です。 ここは旧西近江路で京都から北陸に向かう大昔の陸路です。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ8

旧西近江路です。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ9

登山口の手前にあるお地蔵様。 ここは大昔の幹線道路、旅の安全を祈願する為か、山の麓には、お地蔵様をよく見かけます。

近江高島駅から長法寺跡登山口へ9、お地蔵さん

お地蔵様の所から30mほど進んだ所。 右手に「長法寺跡」への道標があります。 ここが登山口の入り口で、道標に従い右方向に進みます。

お地蔵さんを過ぎたら右方向へ

「長法寺跡」への道標です。

登山口看板

登山口から道を間違えた所まで

少し進むと防獣柵のゲートに到着です。 ここから登山道の始まりです。
ゲートは施錠されていませんが、針金とフックで縛ってありますので、扉解放後は確実に閉鎖願います。

防獣柵ゲート

登山口からは植林の中を進みます。登山口を入ったら、すぐにつづら折れの道が始まります。

長法寺跡へのつづら折れ

登山中、いたるとろに倒木があります。これは、昨年の台風の影響だと思います。

登山道のいたるところに倒木あり1

その他の倒木の様子。

登山道のいたるところに倒木あり2

登山口から登り始めて約30分程は、踏み跡ははっきりしています。 基本的に登山口から約30分程は尾根に沿ってつづら折れの道を進みます。

尾根を縫う様に登山道は続きます

落ち葉で踏み跡は、はっきりしませんが、まだ道を間違えることはありません。

踏み跡は殆どありません

このルート唯一の危険個所ですが、気をつけて進めば問題ありません。

長法寺ルートの唯一の危険個所

先ほどの危険箇所あたりから北斜面のトラバースの道を進みます。

谷へ向かう道

この先から谷筋のルートに変ります。

ルートは谷の手前

あやふやな道標

谷筋に入った所に道標が転がっています。 道標は落ちているので道標の方向は定かではありません。
もしこの先、道がなくなったり、道を間違えている事が解った時、後戻りをする目標はこの道標の所ということになります。

道標が落ちている等の怪しい事態に遭遇したら、地図で今迄通ってきた道の地形を確認してみるのが良いと思います。
例えば、冒頭の地図を見ると、最初は尾根筋の道で途中から谷筋の道に変っています。 地図と実際の地形を確認する事で自分のいる場所がおおまかではありますが確認できると思います。

この地点で私はどうしたかと言いますと、「道を追いかける」という目的があるので、地図も、これから進んでいく方位も確認しませんでした。 踏み跡はわずかではありますが確実に判る状態です。

長法寺跡の道標

ここで道を間違えてしまいました

道標の所から100m程進んだ所で谷が左右に分かれています。 左は比較的踏み跡がはっきりした道で、右の谷は枝に赤の布がくくりつけてありますが踏み跡は全くありません。

ここで道を間違えてしまいました。 「道を追いかける」という理由から、地図とコンパスの確認をしませんでした。
これから進む方位をコンパスで確認すればどちらが正しい道なのか簡単に判る筈です。

冒頭の地図を確認してもらえれば解ると思いますが、正規の道より方位で80°もずれています。 方位の違いが15°以内ならばなかなか難しいかもしれませんが、80°も違うとさすがに間違いに気づくはずです。
ただし、「コンパスと地図を確認すれば」という話ですが。

下の写真は間違っている道の入り口です。 僅かですが踏み跡も確認することができます。 あとから気づいた事ですが、間違っている道の周辺は杉の植林地になっています。 この谷は林業を営んでいるかたの通り道になっているので比較的踏み跡がはっきりしている様です。

当然この位置では、まだ間違いに気付いていません。

次の写真と比べていただいたら、道の形態をとっているのは、間違った道の方だと思いませんか?

やはり、登っている途中に谷の分岐があったり、下っている途中に尾根の分岐や小ピークがあれば、コンパスでこれから進むコースの方位を確認するのが基本なのですが、、、、

間違った道、踏み跡あり

正しい道は、この赤の布切れがぶら下がっている谷筋の道です。踏み跡は全く見当たりません。
写真を撮った理由は、正しい道なのにもかかわらず、間違っている道と思って写真を撮っています。

正しい道、踏み跡無し


下の写真は間違った道を100m程進んだ所の写真です。 この先だんだん踏み跡が消えていきます。 

間違った間違っている道、かすかな踏み跡

道を間違え、どこかに迷い込んでいることが確定します

道を間違えている可能性が高いと感じつつ、もう少し進むと国有林と区有林の境界線に着きました。

間違いに気が付いた理由は、踏み跡がなくなったことと、コルの様な場所に着いて、ここが登山道でしたら明らかに分岐となる様な地形なのに、これから進む道が見つからないからです。

ここで初めて地図とコンパスを取り出しました。 地図を見ましたが今いる位置が解りません。 地図は登山地図の他に国土地理院のWEBサイトから等高線が確実に読み取れるまで拡大した地図を印刷して持ってきています。 とりあえずここで休憩です。

5分程休憩を取った後、今来た道を100m程引き返します。 今度はコンパスを見ながら、先ほどの国有林と区有林の境界線まで戻っていきます。 ほぼ、南に進んで来た事が解ります。
登山口からみて長法寺跡は、南西の方向です。 道は右に振れたり、左に振れたりしますが、45°も方向を変えて数100mも進むことはあり得ません。

これで道を間違えていることが確定しました。

もし、ここで詳細な地図やコンパスを持っていなければ、即登山中止にします。

谷筋の下山は殆ど道を間違えることはありません。 なぜなら下山方向へは、谷筋の道は谷が合流し、1まとめになり、尾根筋の道は小ピークなどから分岐していきます。 絶対とは言えませんが一般的に谷は下流方向に向かって分岐することはありません。 ですから谷筋の道を使って下山するときは、複雑な地形でない限り、ほとんど道を間違えることはありません。

今までに何度も道を間違えた経験があります。 その中で最も道を間違えた回数が多いのは、尾根筋の下山をしている時です。

最悪の状況に陥らないために

これも一般的な話ですが、尾根筋の道を使って下山をして道を間違えた場合、登るしかないと思います。 登って間違いのない所まで帰るべきです。

ここで一番問題となるのは、時間です。 尾根の分岐点で道を間違えて、その時刻が15時を過ぎていれば、あなたならどうしますか? 間違って進んだ道が、下山予定の場所と大きくかけ離れていても、確実に下山できるようでしたら、そのまま下山したほうが良いと思います。 いずれにしても、間違った道を進んでいる事がわかることが前提です。

間違った尾根筋を下山していて、道がだんだん細くなり、終には踏み跡も確認できなくなる、そのような状況で地図とコンパス、GPSやヘッドランプ等も持っていないという状況になったら最悪です。 しかも時間は夕方、辺りはだんだん暗くなるとなれば、もし私でしたら、まだ明るいうちに尾根を登って、可能ならば携帯電話で家族に連絡を入れます。 そして、尾根の近くで朝を待ちます。

個人的な意見ですが、上記の様な状況で決して無理をしてはいけません。 尾根の最後は、コルという場合もありますが、コルでなければ谷の合流点という場合が一般的です。 谷の合流点は、川による地形の浸食で急峻となっている場合が多いようです。
私のような一般的な登山をする者にとっては危険な場所で、薄暗い状況で無理をすれば最悪の場合、滑落につながります。

あと、滝のあるルートで谷が崩落して道が無くなっている様な状況では、迂回路は無いと思っておいた方が良いかも知れません。

ですので道に迷った場合も、滝のある谷は、降りられない可能性が高いと思います。

国有林と区有林の境界表示板

迷い込んだ周囲の状況

上の写真の国有林と区有林の境界表示板の右下に「鵜川生産森林組合」の看板があります。 この看板は区有林の境界線に立てられおり、見張山の山王谷コースまで伸びているようです。
振り返って国有林と区有林の境界表示板

道を間違えたら、確実な位置まで戻るのが定説ですが

道を間違えたら、確実な位置まで戻るのが定説です。 何もそのことについて異論はありません。 ただ、来た道を戻れない場合もあると思います。 例えば、低木など全くなく、体を支える事の出来ない急な斜面を登る場合、危険を感じつつ「エイヤッ!」で登った場所は、「エイヤッ!」では降りられません。 理由は、下りの場合、足を滑らす可能性が高いからです。

また、複雑な地形で道が消えているのに無理をして進んだ場合も元の道に帰れない可能性があると思います。

他の人はどうかわかりませんが、私の場合、パニックになることはありませんが、トラブルが起きると思考力が低下します。 メンタル的なストレスは思考に影響を与えるようです。 トラブルが発生すると、人によっては上記の例の様に無理をして、益々自分を窮地に追い込んでしまうという事もあるようです。

この先どうするか考えました。 まず、現在の位置を確認するため下の写真の西側の尾根を登ります。

鵜川生産森林組合の看板、N0,58へ

山で迷ったら、尾根にとりつけ

今から約50年以上前、山岳指導員だった父に連れられ比良山系によく登りました。
私が小学校低学年の頃だと思います。 父の話の中で「山で迷ったら、尾根にとりつけ」というのがあります。
その頃の父は、道も無いような比良山系の山域に入り、尾根や谷の地形を記録して自分専用の山岳地図を作っていたようです。
今から50年ほど前に作られた昭栄社の登山地図の中で、特にリトル比良に関する山域は、父が作った山岳地図を参考に作られたそうです。 下の写真は当時発行された地図です。

当時の昭栄社の登山地図

話は横にそれてしまいましたが 「山で迷ったら、尾根にとりつけ」の中身は、「尾根は、それ以外の場所と違い見晴らしがきく」からです。
「ただそれだけ?」と思われるかもしれませんが、目標物が複数解れば、地図とコンパスで比較的正確な現在地が解ります。
現在地が判れば、今いる尾根をそのまま下山ルートに使っても危険はないか、また、正規のルートに戻るのにはどう進めばよいか解る筈です。

現在では、尾根の見晴らしが良い所にいるという事は、遭難救助ヘリが飛んで来たら比較的簡単にヘリを見つけることができます。 逆もまた真なりでヘリコプターからこちらを確認するのは、谷や山腹よりも容易という事になりはしないでしょうか? 実際ヘリコプターから捜索した経験があるわけではありませんが、山頂等から尾根道を見ると人影を確認できることから、ヘリコプターからも比較的確認しやすいと思います。
また、比良山系に限ったことではありませんが、携帯電話は谷よりも尾根の方がつながりやすいようです。

現在地を見つけに行きます

下の写真は西側の尾根を登り切った所にある「鵜川生産森林組合」の看板です。 間違いに気づいた地点から西へ約50mの地点、尾根を登り詰めた所です。

ここで目標物を探しますが何も見えません。

やむなく、間違いに気づいた地点に戻ります。
今度は東側の斜面を50m程登ります。 南側約300mの地点にJRの送電線の鉄塔が見えます。
地図で確認しましたが、送電線の電線経路は記載されていますが鉄塔の位置までは確認できません。

また間違いに気づいた地点に戻り考えます。
下の写真の「鵜川生産森林組合」の看板は見張山の手前まで続いていることを知っていましたので、この看板を追いかけつつ真西の方向に進むことにします。

丘のような所を移動しながら位置を確認

看板は、森林組合の方がパトロールに使っておられるのか、踏み跡は確認できませんが、低木が伐採されており、非常に歩きやすいルートになっています。

鵜川生産森林組合の看板、N0,58

下の写真は、境界の杭です。 国有林との境界線に打ち込まれたものだと思います。

境界杭

下の写真「鵜川生産森林組合」No,57の看板の所で、先ほどの鉄塔が確認できます。
今度は鉄塔の周りの景色も見えます。

鵜川生産森林組合の看板、N0,57

下の写真は鵜川生産森林組合の看板、N0,57の所から見たJRの鉄塔です。

鉄塔の周りの地形も僅かながら確認できます。鉄塔の位置は、丘の中央部分にあるようです。
ここで方位をチェックしておきます。

鵜川生産森林組合の看板、N0,57の所から鉄塔

暫く進むと「鵜川生産森林組合」No,56の看板の所に到着しました。

鵜川生産森林組合の看板、N0,56

「鵜川生産森林組合」No,56の看板の所を30m程進むと打下城跡のピークと思える山が見えます。
地図で地形を確認すると北方面でピークを形成する山が打下城跡以外には無いことが解ります。

打下城跡のピーク

シルバコンパスで方位を確認して地図に線を引きます。

まず、シルバーコンパスで方位を測ります。 その後コンパス方位ではなく実際の方位を得るため、シルバーコンパスを東側(時計方向)へ7度ずらします。 下の写真の地図には南北に真北の線を引いて置き、それをシルバーコンパスの内側のリングの線と合わせておいて目的の山から線を引いています。 使っています地図は地理院のWEBサイトから該当箇所を印刷したもので、縮尺が不明確ですので、地図上の長さを測って実際の距離を出すことができません。 ですので登山地図と印刷した地図、両方を携行しています。

上記のやり方は方位を測定するたびに現地でコンパスの補正をしなくてはなりませんし、距離も不明確ですので正しやり方ではありません、決して真似をしないでください。 地図に関しましても1/25000か、それ以上に拡大したものを購入されるのが良いと思います。

鵜川生産森林組合の看板、N0,56の所でコンパスで位置を確認

正しい使い方は、地図に磁北線を予め数本引いて置き、コンパスで方位を測定し、その方位に合わせて方位線を引いていきます。 YOTUBEやWEBサイトで「コンパスの使い方」と検索していただければ非常に解りやすく解説された動画やWEBサイトがありますので、ご存じでない方はそちらを参照されると良いと思います。

下の写真は、約50年程前に私の父が使っていた地図です。 コンパスの使い方を初めて父から教わったのは小学校2年生の頃です。 その時に偏差の事も学んだと思いますが「わけが解からない」そんな記憶だけが残っています。

その当時、父が使っていたコンパスは、アメリカ陸軍が使っていたものだそうで、コンパスは折りたたみ式になっていて、折りたたみの式の蓋の部分に隙間があり、隙間の中央に細い針金が張ってあります。
本体側には、これも折りたたみ式のルーペがあります。 ルーペの上にはスリットがあり、そのスリットと蓋側の針金で目標物に照準を当てます。 照準を当てたらスリットの下にあるルーペで方位磁石に刻んである角度を読み取ります。

現在, よく使われるシルバーコンパスとは全く違ったものでした。

父が使っていた地図

森林帯の中の位置特定は難しい?

地図上で位置を特定します。

現在地位置の特定で、森林帯の中では、特定の場所から2か所以上の目標物を見つけるのは困難なので、コンパスは役に立たないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。 高い位置や尾根などからは、移動することによって何かの目標物を見つける事が出来ると思います。 目標物が見つかっても、地図上で、それが何か解らなければ目標物にはなりません。 確かにそうですが、移動していく中で、自分が今まで通ってきた地形や方向、目標物の周りの地形を地図上で確認していけば、何らかの答えを見つけることが出来るのではないかと思います。

今回の場合ですと、下の地図を確認して頂いて、間違えて登ってきた南方向に伸びている谷は3か所あり、その谷の最初の部分は比較的深い谷で、JRの鉄塔が300m程の所にあり、少し進むと小さなピークを構成している近くの山が見え、しかもその山は北側に位置しており、現在歩いているのは、なだらかな丘で、西方向に伸びている。 JRの鉄塔の位置は地図上で特定できませんが、なだらかな丘の中央にある。
これくらいの情報は、たやすく見つかるのではないでしょうか。

コンパスで方位を測定するとして、その位置から2個以上の目標物が見つかれば、地図上に引いた複数の線の交点で現在地を見つける事ができますが、移動しないと目標物を見つけられない様な状態では、1つの目標物を見つけて、次の目標物を見つけるまで100m以上移動してしまうかもしれません。 そうなると複数の線の交点で現在地を見つけることは出来ません。

しかし、線を引いた所と、かけ離れた所にいるわけではありません。 目標物の見当が間違っていなければ、地図に線を引いた線上のどこかに居るという事になります。 例えば、尾根筋の道を下山していて、その尾根が南東に伸びているとします。 地図上に引いた線と南東に伸びる尾根の交点が現在地という事になります。 南東に伸びる尾根が地図上で2つ以上あったとしても、少し進めば、その尾根が南方向に方向を変えるとか、斜度が急になる等の情報を追加していく事で、どの尾根か見つけ出すことが出来るのではないでしょうか。

多くの情報を記録しておけば、地図上で位置を特定するのは、たやすいとは言いませんが、思い込みさえなけえれば大まかな位置が解るのではないでしょうか。

上記の情報を加味すれば、下の写真の赤で囲んだあたりに居るようです。 おぼろげな現在地が判ったので、このまま「鵜川生産森林組合」の看板を頼りに西方向に進むことにします。

地図に書き込み

「鵜川生産森林組合」No,54の看板の所を通過

鵜川生産森林組合の看板、N0,54

「鵜川生産森林組合」No,53の看板の所を通過

鵜川生産森林組合の看板、N0,53

「鵜川生産森林組合」No,53の看板の所をから方向は南西に変り、下って行きますが、そのまましばらく看板を追いかけます。

鵜川生産森林組合の看板、N0,52へ向かう道

「鵜川生産森林組合」No,52の看板の所を通過、この辺りから道は北西方向に変ります。

鵜川生産森林組合の看板、N0,52

「鵜川生産森林組合」No,51の看板の所を通過。

鵜川生産森林組合の看板、N0,51

境界杭です。

境界杭

北西に伸びる尾根を一気に下って行きます。

境界杭

「鵜川生産森林組合」No,50の看板の所、谷が見えますので本来の道に着くまであと少し。

鵜川生産森林組合の看板、N0,50

「鵜川生産森林組合」No,49の看板の所、ここから次の写真の道標が見えます。

鵜川生産森林組合の看板、N0,49

本来の登山道に戻ることが出来ました

本来の登山道に到着です。
道標を見ると長法寺跡まで0.5kmと書かれています。 前回見た道標には長法寺跡まで1.2kmと書かれていたので2km程歩いたのに700mしか進んでいないことになります。 1.2kmの道標の位置から1時間かかっています。 

正規の道に戻る

ここからの道も明確な道ではありません。 コンパスは離せません。 そのまま西南西の方向に進みます。

鵜川生産森林組合の看板、N0,48

「鵜川生産森林組合」の看板を追いかけてるわけではありませんが、今度は看板の方が追いかけてきます。

鵜川生産森林組合の看板、N0,47

「鵜川生産森林組合」No,46の看板の所を通過

鵜川生産森林組合の看板、N0,46

長法寺、墓塚跡の道標ですが、そのままコンパス方位240°の方向へ進みます。

長法寺、墓塚跡の道標

「鵜川生産森林組合」No,45の看板の所を通過。

鵜川生産森林組合の看板、N0,45

道らしきものを探しながら240°の方向へ進みます。 どうやら長法寺跡の入り口らしい道標が見えます。

長法寺蓮池入り口

長法寺跡入り口の手前にある道標です。

長法寺蓮池入り口道標

長法寺跡入り口に到着です。 踏み跡はほとんどありませんので、ここまでコンパスなしでたどり着くのは難しいかもしれません。

長法寺跡に到着

長法寺入り口に到着

長法寺跡の道標です。 JR近江高島駅から2時間10分かかっています。

長法寺跡に到着

同じく長法寺跡の道標です。
ここ東側の入り口へは過去2回来ています。 ここから長法寺跡の南側の入り口の方へ進みます。

長法寺跡道標

長法寺跡の中ほどにある僧房跡です。

僧房跡

長法寺跡の南側にある案内板です。

長法寺跡案内板

またもや道を失う

長法寺跡の南側にある案内板から南方向へ進むと長法寺跡の南側の入り口に着くはずですが、また道をロストしてしまいました。

長法寺跡案内板、ピンクのテープ

長法寺跡の南入り口は、案内板の所から見える高圧線の鉄塔下です。 ここから鉄塔下まで藪漕ぎをすることにします。

長法寺跡近くの高圧線鉄塔

見張山への登山道に向かう

長法寺跡の南側の入り口に到着です。 道標もこのような状態です。

長法寺跡近くの高圧線鉄塔の下にある長法寺入り口道標

鉄塔を巻く形で今度は北方向へ進みます。

長法寺跡近くの高圧線鉄塔

道は下の写真の様にはっきりしたものです。

長法寺跡近くの高圧線鉄塔の脇にある登山道

鉄塔を少し登った所からの大津市方面の景色です。

見張山~打下城間の道につながる登山道から大津市方面の景色

同じく登山道から大津市方面の景色。

見張山~打下城間の道につながる登山道から大津市方面の景色2

登山道から近江八幡市方面の景色。

見張山~打下城間の道につながる登山道から近江八幡市方面の景色

登山道から近江八幡市方面の景色、上の写真から少し南方向です。

見張山~打下城間の道につながる登山道から近江八幡市方面の景色2

鵜川生産森林組合の看板、N0,34です。

鵜川生産森林組合の看板、N0,34

区有林の境界標です。

区有林の境界標

鵜川生産森林組合の看板、N0,33です。

鵜川生産森林組合の看板、N0,33

見張山、山王谷ルートに到着です

見張山~打下城間の道に到着です。
ここを左に折れると見張山へ行けます。 ここを右に折れて、打下城跡の入り口から山王谷に降りて日吉神社方面へ下山します。

見張山~打下城間の道に到着

昨年の台風21号の影響か、倒木が酷い状況です。

打下城へ向かう道

下の鼻打に到着です。 ここは送電線の真下です。 進行方向左の土が盛り上がった所に上がれば視界が得られます。

下の鼻打

こちらも倒木が酷いです。

打下城へ向かう道、倒木多数

馬の足の到着です。 馬のひづめに似ているからなのでしょうか?

馬の足

打下城跡の分岐です。 直進すると打下城跡、山王谷(日吉神社方面)に行くには左方向の谷に進みます。

打下城分岐道標

下の写真は、上の写真とほぼ同じ場所で撮影しています。 近江高島駅への道標です。 目立つ道標なので道を間違えることはありません。

打下城分岐、近江高島駅方面道標

打下城跡分岐から山王谷ルートを通り日吉神社へ

山王谷へ降りる道は踏み跡もはっきりしており間違えることはありませんが、木の倒壊などで道を間違える可能性は否定できません。 登行には赤いテープや布が目印です。

山王谷の下にある目印テープ

この山域には、よくピンクのテープが括りつけられている所があります。 ピンクのテープは、たぶん林業の関係者の目印のようです。

山王谷の境界杭

下の写真は、倒木の所を谷まで降りて回り込んで、倒木の下の位置から撮っています。

山王谷の境界杭の所を迂回しました

倒木の山。

山王谷、倒木が酷い

また山。

山王谷、倒木が酷い

山王谷です。 かなり深い谷ですので、深雪の登行は細心の注意を持って進んでください。

山王谷

地元でガリバー堰堤と言われている山王谷の砂防ダムの入り口です。 砂防ダムにガリバー旅行記のモチーフが描かれているのでガリバー堰堤と呼ばれています。 砂防ダム上部への扉は施錠されています。

ガリバー堰堤、山王谷砂防ダム入り口

写真では解りづらいですが、木々の奥に山王谷の砂防ダムが見えます。

ガリバー堰堤、山王谷砂防

ガリバー堰堤を少し降りた所の写真です。 以前ここで頭を強打しました。 ここで意識を失うと、谷に滑落し大変なことになります。 特に庇のある帽子をかぶっている方は要注意です。

頭上に注意

登山口手前200mの所にある防獣柵のゲートです。

防獣柵のゲート

日吉神社横の登山口が見えてきました。

日吉神社に到着

山王谷ルート入り口の道標

山王谷ルート入り口の道標

山王谷ルート入り口のブッシュです。 熊笹が生い茂っている場合上の道標は見つけることは出来ません。

山王谷ルート入り口のブッシュ

山王谷ルート入り口は日吉神社の南側にある川の対岸(右岸側)沿いに伸びています。

山王谷ルート入り口

日吉神社に到着です。
長法寺跡の東側入り口からここまで2時間丁度かかっています。

ここまで、ご案内した内容は、私の個人的な考えを元に作成されています。
もし、このサイトを見られた方が登山ビギナーの方でしたら、私の言うことなど聞かない方が無難です。

比良山系を楽しむためには、やはり謙虚さが必要です。

見張り山~寒風峠(リトル比良)

2016/09/04
最寄駅は、JR湖西線近江高島駅です。
近江高島駅から高島変電所までは、約15分程度の距離です。

近江高島駅を出発

駅前のローソン脇の道を湖西線沿いに北方向へ(近江今津方向)。
関西電力高島変電所
80m程進むと、下の写真の所に着きますので、さらに湖西線沿いに進みます。
道はクランク状になっています。
関西電力高島変電所 関西電力高島変電所
そこから約100mでオレンジ色の横断歩道の所に出ますので、そこを左折します。
関西電力高島変電所
オレンジ色の横断歩道の所から約150m(下の写真)、高島学園前の信号を直進します。
関西電力高島変電所
高島学園前
関西電力高島変電所
高島学園前から約100m進むと関西電力高島変電所入り口の交差点に出ますので、そこを左に折れます。(下の写真)
関西電力高島変電所
その交差点から約400mで関西電力高島変電所に着きます。 関西電力高島変電所
※今回ご紹介していますこのルートは最短コースではありません。
この先の遊歩道への入り口までは、下記のルートが最短になります。
しかしながらこのルートは、リトル比良の全貌を眺めながら歩くのには、もってこいのルートです。

お時間のない方は、下記のルートへ

近江高島駅を降りたら、西南西の方向(山の方向)に進みます。
その先にある日吉神社の参道の左側の脇道を登ります。
山王谷ルートではありませんのでご注意ください。 山王谷ルートは、山王谷の川の右岸側(下流に向かって右側)です。
日吉神社の参道の脇道は、左岸側にあります。
すぐに日吉神社の本殿(一番上部にある建物)の下にある拝殿に到着します。
拝殿に入る手前に歩道の入り口がありますのでそこを登っていきます。
すぐに防獣柵のゲートに突き当りますので、ゲートをくぐり抜けます。
防獣柵のゲートから200m程進むと砂防ダムに出ます。
砂防ダムを右方向に進むと、砂防ダム作業道路に出ますので、そのまま進みます。
200m程進むと遊歩道の入り口に着きます。
上のルートよりも7~8分時間を短縮できます。

関西電力高島変電所脇を出発、見張山へ

関西電力高島変電所左側の脇道を登ります。
関西電力高島変電所
すぐに防獣柵のゲートに着きます。
ゲートは紐でくくってあるだけです。
関西電力高島変電所防獣柵ゲート
ゲートをくぐって左の砂防ダム作業道路に進みます。
ガリバー堰堤林道
砂防ダム作業道路から見える第一目標の送電線の鉄塔です。
ガリバー堰堤砂防ダム作業道路から最初の送電線
ゲートから300m程進むと駐車スペースがあります。
ガリバー堰堤林道遊歩道入り口駐車スペース
駐車スペースにある石碑です。
砂防ダム作業道路には桜が植樹されています。
ガリバー堰堤砂防ダム作業道路遊歩道入り口駐車スペース石碑
駐車スペース横にある遊歩道入り口です。
遊歩道の方に進みます。
ガリバー堰堤砂防ダム作業道路遊歩道入り口
遊歩道は整備された道です。
ガリバー堰堤砂防ダム作業道路遊歩道
遊歩道入り口から10分程で関電保守道の入り口に着きます。 ここを関電保守道の方に入ります。
関電保守道入り口

関電保守道入、見張山の看板
「見張山」への最初のビューポイントでガリバー堰堤砂防ダム作業道路から見えていた送電線の鉄塔です。
見張山への最初のビューポイント1

見張山への最初のビューポイント2
高島市内が見渡せます。
見張山への最初のビューポイント3

見張山への最初のビューポイント4
しばらく進むと2番目の送電線の鉄塔に着きます。
ここからも高島市内が見渡せます。
見張山への2番目のビューポイント1

見張山への2番目のビューポイント2

見張山への2番目のビューポイント3
2番目の送電線の鉄塔の所を過ぎ、50m程進むと分岐点に出ます。
ここを左に折れます。
見張山への2番目のビューポイント近くの分岐点
先ほどの分岐点を過ぎると東斜面のトラバースになります。
雪が深い場合は、滑落する事が無いよう、特に注意が必要です。 積雪量によっては迂回が必要です。 無雪期の通行は問題ありません。
見張山への2番目のビューポイント近くトラバース
トラバースを過ぎると3番目の送電線の鉄塔直下の分岐点に着きます。
ここを右に折れます。 左は、この下にある送電線の鉄塔に降りるだけです。
見張山への3番目のビューポイント手前
3番目の送電線の鉄塔に着きました。
見張山への3番目のビューポイント
ここからも、高島市内が一望できます。
見張山への3番目のビューポイント2

見張山への3番目のビューポイント3
3番目の送電線の鉄塔を過ぎると、なだらかな尾根道に続いて急な尾根筋の直上の道が始まります。
下の写真は、急な道を登り切った所の十字路です。
ここを直進します。 
左は、日吉神社から「見張山」に向かう「山王谷」のルートと合流します。 また、長法寺跡に行くのも左方向です。
右は、2番目の送電線の鉄塔を過ぎたところの分岐点に行けますが、道が荒れているのと分岐点も不明確です。
長法寺跡への分岐
上の写真の分岐点にある看板です。
長法寺跡への分岐看板
下の写真は、上の写真の分岐点から10分程進んだところです。 ここは、日吉神社から「見張山」に向かう「山王谷」のルートとの合流点です。
左側から合流してくるのが「山王谷」のルートです。
見張山手前の山王谷との合流点
見張山手前200mの地点です。 ここから「鳥越出合」いまでは、なだらかな登りが続きます
見張山手前
「見張山」山頂です。
見晴らしはききません。
関西電力高島変電所から見張山まで1時間35分(登山地図上のコースタイムは1時間30分)かかっています。
健脚の方なら1時間かからないと思います。
見張山山頂

見張山から鳥越出合へ

なだらかな尾根筋の道。
見張山から鳥越峰への尾根道
「ろくわ石」です。
ろくわ石
道のところどころに境界を示す看板があります。
見張山から鳥越峰への尾根道にある区分看板
「こうだ谷」です。
こうだ谷
「寒風」です。
打下区の寒風
「鉄砲岩」です。
鉄砲岩
下の写真は、「上の鼻打」です。
この先が分岐点になっています。
「見張山」から「鳥越出合」に向かう分には良いのですが、「鳥越出合」から「見張山」に向かうときは、道を間違えないように注意してください。
「鳥越出合」から来た場合、尾根の分岐点になります。 コンパス方位、約100° を確認しながら進んでください。
上の鼻打
関西電力のマイクロウエーブ反射板です。
マイクロウェーブ反射板1

マイクロウェーブ反射板注意書き

マイクロウェーブ反射板
夏から秋へ、季節の移り変わりを感じます。(栗)
栗
「鳥越峰」です。
山頂には何もありません。
鳥越峰
下の写真は、「鳥越峰」から50m程下った所の「鳥越出合」です。
関西電力高島変電所から鳥越出合まで約3時間かかっています。(遅いです)
登山道は、主に、当ページで紹介しています「見張山」ルートと、「嶽山(岳山)」ルートがあります。 登山道入り口から「鳥越出合」までは、「嶽山(岳山)」ルートの方が早く着くようです。
登山地図上では、「見張山」ルートが2時間55分、「嶽山(岳山)」ルートが1時間50分となっており、1時間以上の時間差が有ります。 ですが、「見張山」ルートは、登山道が良く(昔は倒木がたくさんあり大変でした)なっているのと、登山道入り口が近江高島駅に近いので、スタート地点が近江高島駅でしたら1時間も差が出ないのではないかと思います。
鳥越出合
「鳥越出合」は分岐点です。 ここを左に折れます。
鳥越出合2

鳥越出合から岩砂利山へ

下の写真は、「鳥越出合」から「岩砂利山」に続く道です。
「嶽山(岳山)」から「寒風峠」に続く道は、昭和37年に高島町(現在の高島市)体育協会山岳部の方々が開拓されました。
鳥越出合からの道

大岩
比良山系でよく見かける石碑です。
この尾根の西側を「天狗岩国有林」と言うそうです。
石碑の状態から見てかなり古いものだと思います。
石碑
この辺りから大岩が目立ちます。
大岩2
写真では解りにくいかもしれませんが画面中央に大きな岩の連なりが見えます。
大岩3
尾根筋の道から「蛇谷ヶ峰」が見えます。
蛇谷ヶ峰
これも境界を明示するための石碑の様です。
石碑96
ここにも境界区分の看板で現代のものです。
鳥越峰から八王子への尾根道にある区分看板
「八王子」です。
八王子
こちらも「八王子」の写真です。 ここを登りきったら「岩砂利山」です。
八王子
「岩砂利山」山頂横にある大岩です。
岩砂利山大岩
この季節になるとたまに見かけます。
模様を見る限り ”マムシ ”だと思われます。
マムシ
「岩砂利山」です。
ここは分岐点ではありませんが「鵜川越」方面は、左に折れるような形で進みます。
岩砂利山山頂1
「岩砂利山」のレスキューポイントです。
岩砂利山レスキューポイント
同じく「岩砂利山」山頂です。
岩砂利山山頂2
コチラの写真も「岩砂利山」の山頂の写真です。
写真の通り山頂は、結構広いスペースがあります。 一説には宗教上の建物があったのではないかと言われています。
岩砂利山山頂3
ご覧の様に、「岩砂利山」山頂からの眺めはよくありません。
岩砂利山からの眺望

岩砂利山から寒風峠へ

「鵜川越」のすぐ手前にある鹿ヶ瀬方面の分岐です。
右に折れると鹿ヶ瀬に着きます。
ここを直進するとすぐに「鵜川越」に着きます。
鹿ヶ瀬分岐
鹿ヶ瀬分岐の道標です。
鹿ヶ瀬分岐道標
鹿ヶ瀬へ向かう道です。 踏みあとはしっかりついています
鹿ヶ瀬への道
「鵜川越」です。
関西電力高島変電所から「鵜川越」まで約4時間20分かかっています。
林道「鵜川村井線」を左に折れて30m程進むと「寒風峠」方面の登山道入り口に進みます。
鵜川越
「寒風峠」方面の登山道入り口です。
鵜川越寒風峠への入り口
「鵜川越」を少し過ぎたところから「蛇谷ヶ峰」の眺望です。
鵜川越を寒風峠へ少し進むと蛇谷ヶ峰の眺望
「鵜川越」を少し過ぎたところから振り返って「岩砂利山」の眺望です。
振り返って岩砂利山
「嘉ヶ岳(カネガ嶺)」手前のピークです。
嘉ヶ嶺手前のピーク2
道標には、北小松まで1時間半と書いてありますが、私の脚ではとても無理です。
嘉ヶ嶺手前のピーク3
「嘉ヶ岳」手前のピークから「嘉ヶ岳」への道です。
嘉ヶ嶺手前のピークから嘉ヶ嶺への道
「嘉ヶ岳」手前尾根筋からの「岩砂利山」。
嘉ヶ嶺手前尾根筋からの岩砂利山
「嘉ヶ岳」手前尾根筋からの「滝山」。
嘉ヶ嶺手前尾根筋からの滝山
「嘉ヶ岳」手前の道標です。
嘉ヶ嶺手前
「嘉ヶ岳」のピークは通りません。
下の写真の先が「嘉ヶ岳」です。
嘉ヶ嶺はこの先
「嘉ヶ岳」と「滝山」の間にあるレスキューポイントです。
リトル比良レスキューポイント4
「滝山」手前の道標です。 こちらもピークは通りません。
滝山手前の道標
「寒風峠」に到着です。
「鵜川越」から1時間15分かかっています。
寒風峠
「寒風峠」道標です。
ここを左に折れます。 右は鹿ヶ瀬方向、直進すると「ヤケ山」に行けます。
自動車のなかった時代、峠道は生活道路だったそうで、この峠も頻繁に通行されていたそうです。
寒風峠道標2

寒風峠から楊梅の滝へ

「オトシ」、「涼峠」への道です。
最初は湿原の中を進みます。
オトシへ
「涼峠」への道は、なだらかな下り坂です。
オトシへ

オトシへ
「涼峠」への道標です。 レスキューポイントにもなっています。
オトシ手前の道標
上の写真のレスキューポイントから10分程進んだ所です。 ここにも道標があります。
この辺りを「オトシ」と言われています。 たくさんの岩がある大きな川といったイメージです。
オトシ手前の道標
上の写真と同じところにある石碑です。
この石碑は、江戸時代に久二郎という人が設置したそうです。
石碑には「左はたみち」と書いてあります。
「涼峠」側から来た場合、「左側が畑(はた)や黒谷、鹿ヶ瀬へ向かう道」そういった意味だと思われます。
「オトシ」内では、現在でも踏みあとをしっかり確かめないと迷ってしまいそうです。
左はたみち
「オトシ出合」です。
行ったことは有りませんが「牛山」方向に向かう分岐点でもあります。
ここまで来れば、下の写真の川を渡って、「涼峠」まであとわずかです。
オトシ分岐

川を渡ってすぐに涼峠
「涼峠」に到着です。
涼峠
「涼峠」は分岐点でもあります。
右に折れると「ヤケオ山」に行けます。 ここを直進します。
涼峠道標
「涼峠」を過ぎると崖に遭遇します。 ここは「牛おとし」と呼ばれるそうで、牛を使って荷役を行っていた時代の最大の難所だったそうです。
足元にはご注意願います。
牛おとし
しばらく進むといつもの休憩場所に着きます。
ここは「中の段」というそうです。 昔からの休憩場所です。
中の段
「楊梅の滝」分岐に到着です。
ここを左に折れると「楊梅の滝」の雄滝の滝壺に出ます。
楊梅の滝分岐
「楊梅の滝」分岐から「楊梅の滝」の雄滝の写真です。
楊梅の滝分岐から楊梅の滝の雄滝
「楊梅の滝」分岐から琵琶湖の写真です。
楊梅の滝分岐から琵琶湖
「楊梅の滝」分岐から「牛山」方面です。
楊梅の滝分岐から牛山方面
しばらく進むと東屋に着きます。 ここは「一段落」と言うそうで、昔、北小松のから登ってきた場合の最初の休憩場所だそうです。
一段落
「一段落」から「楊梅の滝」の雄滝です。
一段落から楊梅の滝の雄滝
北小松の登山口に到着です。
関西電力高島変電所から北小松の登山口まで約7時間10分かかっています。(遅いです)
北小松側登山口
登山口を下から見た写真です。
北小松側登山口2
JR湖西線 北小松駅に到着です。
JR湖西線 近江高島駅からJR湖西線 北小松駅までの時間は、7時間30分程度かと思います。
私の場合は、寄り道をしていましたのでちょうど8時間かかりました。
北小松駅ホーム
ホームからの景色。
北小松駅ホームからヤケオ山

北小松駅ホーム

北小松駅ホーム

頂法寺

見張山ルート分岐からですと約1時間の寄り道になります

日吉神社をスタート

ここはJR湖西線 近江高島駅から徒歩5の所にあります。 駅のホームからでも見えていますので注意して見ていただいたらわかると思います。

登山道は日吉神社の南側(日吉神社に向かって左側)を流れる川の南側(上流に向かって左側)沿いにあります。

日吉神社

日吉神社の南側の川に沿って登ると、すぐに防獣柵のゲートに突き当ります。 防獣柵のゲートは鎖で固定してありますが鍵は掛かっていません。 通られたら必ず扉をお閉めになるようお願いいたします。

防獣ゲート

山王谷に沿って進みます。 谷は結構深いので、足元にご注意願います。

山王谷トラバース

写真に写っている斜めに張り出している木に頭をぶつけないよう、ご注意ください。

危険個所

二段になった砂防ダムがあります。 ここから200m程進と谷からそれて、山肌をジグザグで進みます。

2段の砂防ダム

ここからつづらおれのコースが始まります。

ここからつづらおれ

打下城への分岐です。 ここをは右方向、見張山方向に進みます。 道標では馬の足方向です。

打下城跡分岐1 打下城跡分岐2

馬の足です。 馬のヒズメに似ているようです。

馬の足

下の鼻打です。 一種の峠の様な所です。

下の鼻打

下の鼻打からすぐに送電線の所に着きます。 見張山方向への登山もしくは、このルートを下山に使われる方は約1時間の寄り道になります。 歴史的な遺跡に興味のある方は、ぜひお立ち寄りください。

見張山分岐

見張山ルートからの分岐は、下りの道が続きます。

分岐から方法寺への道

見張山ルートの分岐からこの看板がある所まで約7~8分、ここから目的地までも約7~8分です。

六さん石切り場

長法寺入り口近くからの景観

長法寺入り口からの景色 長法寺入り口からの景色2

長法寺入り口です。 ここから200mで現地です。

見張山側長法寺入り口

私は、歴史遺産についてコメントする知識がありませんので申し訳ありませんが、興味のある方は、滋賀県教育委員会が発行している資料をご確認ください。

案内板

本堂跡と庭園跡です。

本堂跡 本堂跡プレート 庭園跡

本堂への石段だそうです。

石段 本堂への階段

手水と書いてありました。

手洗い

僧房跡。

僧房跡

鵜川側の長法寺の入り口だそうです。

長法寺入り口鵜川側

近江高島駅の南側の谷筋を登るルートもあるそうです。 後日、お知らせいたします。

リトル比良周遊

大炊神社前を出発、嶽山へ

2016年3月6日

←嶽山、鳥越峰経由、見張山 経路図

近江高島駅を起点に鳥越峰経由、リトル比良を一周し、また近江高島駅に戻るコースです。 近江高島駅を出たら音羽方向に進みます。

音羽までは、バスが通っていますが、ほとんどの方は歩いて行かれます。 歩いても20分程の距離です。

下の写真は、近江高島駅から10分程歩いたところ、JA西びわこ倉庫前の交差点です。
ここを左方向に進みます。

JA前交差点

音羽バス停手前からリトル比良全景です。

リトル比良全景

音羽バス停です。
ここを左に折れます。

音羽バス停

音羽バス停にある道標です。

音羽バス停道標

バス停から100m程進んだ所の大炊神社です。 ここを左方向に進みます。

大炊神社

大炊神社から、しばらく林道を進みます。
林道の終点から10分程進んだ所にある一本松跡です。 今から50年程前には、立派な松があったのですが、今では幹が残るのみです。

一本松

白坂に到着です。 まずは、灯篭のお出迎えです。

白坂の灯篭

白坂からの景色もまんざらではありません。

白坂から高島市方面

白坂から鳥越峰方面の写真です。

白坂から鳥越峰方面

白坂から見張山、鳥越峰に続く尾根です。

白坂から見張山の尾根

白坂です。 花崗岩が露出した岩肌です。 昔は、肥料の袋を「ソリ」代わりに、この坂を滑り降りるのが子供たちの遊びでした。

白坂2

白坂3

白坂道標です。

白坂道標

以前、この先に「嶽観音」のお堂がありました。
「嶽観音」のお堂は、音羽バス停近くにある長谷寺の本堂だったそうです。
下の写真は、「嶽観音」参拝用に作られた石段です。
「嶽山」(だけさん)、「嶽観音」は、現代の記述では「岳山」、「岳観音」です。 このページでは、古記に基づき「嶽山」と記述します。

白坂から嶽山へ

「不動尊」です。

不動尊

不動尊銘板

「嶽観音」のお堂跡の手前にある「弁慶の切石」です。
本当かどうか定かではありませんが、弁慶がこの岩を刀で切断したと言い伝えられています。

弁慶の切石

弁慶の切石2

この石段を上りきれば「嶽観音」のお堂跡に着きます。

嶽参道

「嶽観音」のお堂跡です。
私の子供のころには、ここに木造の建築物がありました。 中には、十一面観音菩薩がいらっしゃったそうです。 現在では、音羽バス停近くにある「長谷寺」に移されているそうです。

長谷寺跡

「嶽観音」のお堂跡。

長谷寺跡2

「嶽観音」のお堂跡から10分程登ったところです。 赤土の山肌が露出しており、リトル比良の山脈が楽しめます。

嶽山手前から鳥越峰

赤土の山肌。

長谷寺跡から少し登った所

上の写真と同じ場所から撮影しています。

嶽山手前から鳥越峰、見張山に続く尾根

この山域は、シダ類の群生が目立ちます。

シダの森

二つ目の赤土が露出した場所まできました。 ここまでくると嶽山山頂は、もうすぐです。

長谷寺跡から2番目のガレ

嶽山山頂に到着です。 山頂には石窟があり石仏がいらっしゃいます。

大炊神社からここまで1時間55分かかっています。 登山地図上でのコースタイムは1時間20分です。

嶽山山頂

嶽山山頂の観音様

嶽山山頂道標です。

嶽山山頂道標

嶽山山頂にある岩です。 この岩に上れば、北方向の景色が楽しめます。 ただし、足元にはご注意ください。

嶽山山頂の岩

上の写真の所から、阿弥陀山方面の眺めです。

嶽山山頂の岩からの眺め

嶽山から鳥越出合へ

嶽山から鳥越峰に続く道です。 この道は、昭和37から翌年にかけて開拓されました。 道の刈込み作業は、毎週日曜日に行われていたそうです。

リトル比良開拓についての詳細は、コチラを参照してください。

嶽山山頂からのみち

鳥越付近からオーム岩方面の写真です。
登山地図の記載はないかもしれませんが、嶽山と鳥越峰の間のコルを鳥越(とりごえ)と言います。 地名の由来は、渡り鳥の飛翔ルートになっていたからだそうです。

オーム岩遠望

オーム岩の望遠です。

オーム岩望遠

オーム岩に到着です。 実際のオーム岩は、道から10mほど離れたところにあります。

オーム岩道標

オーム岩のレスキューポイントです。

オーム岩レスキューポイント

オーム岩です。 景色に気を取られて転落する事の無い様、足元には十分注意して下さい。

オーム岩

オーム岩から高島市方面

オーム岩の碑

オーム岩から蛇谷ヶ峰方面の写真です。

オーム岩から蛇谷ヶ峰方面

オーム岩から釣瓶岳、武奈ヶ岳方面の写真です。

オーム岩から釣瓶岳、武奈ヶ岳方面

オーム岩から岩砂利山(右奥)の写真です。

オーム岩から鳥越峰方面

鳥越出合に到着です。
嶽山からここまで、1時間かかっています。 登山地図上の標準コースタイムは、40分です。

鳥越出合

鳥越出合から見張山へ

標高702mの鳥越峰です。 鳥越出合から見張山方向へ100m程いったところにあります。
以前は銘板があったのですが、現在は何もありません。

鳥越峰

鳥越峰から数分行ったところにある関西電力のマイクロウェーブ反射板です。 柵内への立ち入りは、禁止されています。

マイクロウェーブ反射板

マイクロウェーブ反射板

下の写真は、マイクロウェーブ反射板から1つ目の小山を過ぎ、2つ目の小山の手前の写真です。 この小山を登らずに、左方向に下ってください。
以前、私もここで道を間違えたことがあります。 小山を登る踏みあとがあるので間違えてしまうのかもしれません。 2つ目の小山から尾根道は、2方向に伸びています。

マイクロウェーブ反射板を過ぎ2つ目の小山
マイクロウェーブ反射板を過ぎ2つ目の小山の地図

2つ目の小山の手前から2分程下ると上の鼻打に着きます。 マイクロウェーブ反射板から20分程あるいても、この看板が見当たらない場合は、道を間違っているかもしれません。

上の鼻打

見張山に続く尾根道。 比較的緩やかなアップダウンが続きます。

鳥越峰、

鳥越峰、見張山に続く尾根道から嶽山。

鳥越峰、見張山に続く尾根道から嶽山

鉄砲岩です。

鉄砲岩

鉄砲岩道標

境界銘板です。 この辺りは、区有森です。

境界銘板

こうだ谷です。

こうだ谷

道の部分は、踏み固められたせいか、この部分だけ盛り上がっています。

鳥越峰、見張山に続く尾根道2
鳥越峰、見張山に続く尾根道3

ろくわ石に到着です。 ここまで来ると見張山までは、あと僅か。

ろくわ岩
ろくわ岩道標

見張山に到着です。 ここまで1時間25分もかかっています。(遅いです) 標準コースタイムは、1時間です。
ここも眺めはよくありません。

見張山山頂

見張山から日吉神社へ

見張山から400m程歩いたところです。 ここは、関電保守道コースと山王谷コースの分岐になっています。 直進すると山王谷コース、左に折れると関電保守道コースです。 関電保守道コースの分岐点付近は、踏みあとがはっきりしません。 目印は「鵜川生産森林組合 NO,28」の看板です。 関電保守道コースの方が少し遠回りですが眺望を望める場所が3か所あります。 関電保守道コースは、コンパス方位約45°の方向に伸びている尾根筋の道を進みます。
今回は、山王谷コース(直進)を進みます。

山王谷、関電保守道分岐
山王谷、関電保守道分岐ランドマーク

下の写真は、関電保守道コースと山王谷コースの分岐から10分程下った所です。 ここは、長法寺跡への分岐です。 右に折れると長法寺跡、左方向が山王谷コースです。 ここを左方向に進みます。
山王とは、日吉神社のことだそうです。

長法寺跡分岐

長法寺跡への分岐道標。

長法寺跡分岐道標

長法寺跡への分岐の送電線下からの眺望です。

長法寺跡分岐から琵琶湖

下の写真は、長法寺跡への分岐から約100mの地点です。 ここも分岐点になっています。 左方向が関電保守道コースの中段に進む道で、右方向(倒木をまたいで進む道)が山王谷コースです。

関電保守道、打下城跡分岐

先ほどの分岐から数分進んだ所の下の鼻打です。 ここは、送電線の真下ですので下刈りされており、少しですが眺めを楽しめます。

下の鼻打

しばらく進むと馬の足に到着します。 馬の肥爪に似ている所から名づけられたそうです。

馬の足

馬の足から5分程進むと打下城跡への分岐点に到着します。 左に折れると山王谷コース、斜め右方向が打下城跡方向です。 少し寄り道(約30分)をして打下城跡に向かいます。

山王谷、打下城跡分岐

上の分岐から約5分で打下城跡に到着です。 城跡と言っても素人にはよく解らないので案内板を掲示しておきます。

打下城跡案内板
打下城跡案内板2

打下城跡の分岐まで引き返して、山王谷へ進みます。 この谷は、深い谷なので足元には留意してください。 特に、雪深い場合は、谷沿いのトラバースとなるので、安全なルート確保と滑落防止を怠らないでください。

山王谷

山王谷の右岸を暫く進んでいくと日吉神社に到着します。
下の写真は、日吉神社入り口の左側にある橋です。 赤の矢印の様に日吉神社側へ出てきます。 この山王谷コースを登りに使われる場合は、熊笹が生い茂っていて、入り口が解らないかもしれませんので、この写真を掲載しています。 登りに使う場合は、赤矢印の逆を行きます。

日吉神社の登山口

見張山から打下城跡経由、日吉神社まで1時間30分かかりました。
標準コースタイムは、1時間10分です。 ここからJR近江高島駅までは、徒歩約5分です。

音羽バス停から日吉神社まで6時間5分かかりました。 標準コースタイムは、4時間35分です。

日吉神社