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神爾の滝~北比良峠~ダケ道

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2017年8月13日 マイカー登山

イン谷口~神爾の滝~北比良峠~ダケ道を通ってイン谷口に戻るコースのご紹介です。
標準コースタイムは4時間、実際かかった時間は6時間20分、いつもの超スローペースです。

下の写真は、イン谷口駐車場ですが、駐車場は数台駐車されているだけで、お盆前のせいか登山されている方は少ないようです。

イン谷口駐車スペース

イン谷口駐車場上部にある旧比良索道事務所棟です。

旧比良索道事務所棟

イン谷の清流です。

イン谷

旧比良索道事務所棟の下にあるマイクロ水力発電所の実験小屋です。

マイクロ水力発電所実験サイト

カマブロ洞入り口。 旧比良索道事務所棟から3分ほど歩いたところにあります。

カマブロ洞入り口

カマブロ洞ですが今日もヨーダはいないようです。
詳しくは下のリンクをたどってください。

←スターウォーズの滝

カマブロ洞

シャカ岳、神爾谷分岐に続く道。
登山道に入ったら、川沿いの道を10分ほど歩きます。
下の写真は、川沿いの道が終わったところの写真です。

シャカ岳、神爾谷分岐に続く道

しばらく進むとシャカ岳、神爾谷の分岐点に着きます。
駐車場からここまで40分かかっています。

シャカ岳、神爾谷分岐

右が釈迦岳方面、左が神爾谷方面で、こちらを左に進みます。

シャカ岳、神爾谷分岐道標

神爾谷に続く道は比較的歩きやすい道です。

神爾谷に続く道

神爾の滝分岐手前のレスキューポイントです。

神爾谷レスキューポイント

神爾の滝への分岐に到着。 滝への往復は約10分かかります。

神爾の滝への分岐

急な斜面をジグザグに降りていきます。 足元にはご注意ください。

神爾の滝に下る道

神爾の滝、全景です。

神爾の滝、全景

神爾の滝の下部分です。

神爾の滝、下部

神爾の滝の上部分です。

神爾の滝、上部

神爾の滝、上部

神爾の滝、上部

神爾の滝、上部

神爾の滝の動画です。 再生には videoタグが読み込み可能なブラウザが必要です。
再生できない場合は、右クリックで「名前を付けてリンク先を保存」を選択しダウンロードしてから閲覧願います。

神爾の滝、滝壺です。

神爾の滝、滝壺

神爾の滝の滝壺から流れる清流です。 雨がよく降った後にもかかわらず非常に透明度の高い水流です。

神爾の滝の滝壺から流れる清流

神爾の滝の落石注意箇所です。
写真では解りづらいですが、かなり急な谷です。

神爾の滝の落石注意箇所

神爾の滝への分岐のところまで戻ってきました。

再び神爾の滝分岐

神爾の滝への分岐から数分歩いた所にある灯篭です。 この先にある天神宮のものでしょうか?

石灯篭

最初の渡河ポイント。 この先何度か川を渡ります。

渡河ポイント

最初の砂防ダム。

最初の砂防ダム

砂防ダムは、この先10か所程あります。

砂防ダム

砂防ダムの上にあるレスキューポイント

砂防ダムの上にあるレスキューポイント

2つ目の砂防ダムです。

砂防ダム

神爾谷登山道の危険個所。
北アルプスによくあるような鎖場が続くコースではありません。
所々にトラロープが張ってあり、特に危険といった場所はありませんが、気を抜くと大けがでは済まないかもしれません。

神爾谷登山道の危険個所

天神宮手前にあるレスキューポイントです。

レスキューポイント3か所目

天神宮です。

天神宮

天神宮

天神宮

天神宮近くの落石注意看板。
神爾谷全般にいえる事ですが、比較的谷が深いので落石にはご注意ください。

天神宮近くの落石注意看板

天神宮を過ぎた辺りからルートファインディングには注意が必要です。
下の写真ですと岩に赤丸の目印がペイントされています。 その他、トラロープや枝に巻かれたビニールテープなどの目印を見落とさないようにしてください。

天神宮近くのルートファインディング注意個所

神爾谷上部から琵琶湖です。

神爾谷上部から琵琶湖

これも目印です。 写真に写っている矢印の方向は正しかったですが、いつ目印の方向が変わるかもしれません。

天神宮近くのルートファインディング注意個所

ここを川沿いに登っていきます。

天神宮近くのルートファインディング注意個所

急峻なところにはトラロープが張ってあります。

天神宮近くの急峻なところ

上の写真の所を数分登ると、またトラロープが張ってあります。

天神宮近くの急峻なところ

上の写真のトラロープを登り詰めると、細い谷に出ます。
ここからしばらく行くと、道は左手の尾根沿いの道に変わります。

以前は、谷沿いの道を上り詰めることでダケ道への分岐に到達できましたが、谷の崩落があったらしく、クライミング技術や登攀用具を持っていないと谷を上り詰めることは出来ないようです。

尾根筋へ取り付く地点は、見落とす可能性があるため、常に左手にある目印やトラロープに注意して登ってください。 私のスローペースで天神宮から約40分の位置です。

だんだんと谷が狭くなってきました

上の写真の細い谷から琵琶湖を撮っています。

神爾上部から琵琶湖

尾根沿いの道に取り付きました。
ここは、仁爾谷の上部に位置しており、ダケ道分岐までもう少しです。

尾根沿いの道

尾根沿いの道から摩崖仏。

摩崖仏

尾根沿いの道から琵琶湖。

尾根沿いの道から琵琶湖

鋼材が落ちていました。
ここは、旧比良索道のロープーウェイの真下ですので当時の落下物かもしれません。

近くに構造物?

ダケ道分岐手前のガレ場、ひらけた場所にでます。
ここからは、踏み跡がはっきりしていません。 理由はいろんな所を登山者が歩くからだと思います。
斜面の崩壊を避けるため、できるだけ緑を壊さないように歩きました。

ダケ道分岐手前のガレ場

神爾谷の左岸側の岩場です。(対岸側)ガレ場から撮っています。

神爾谷北部の岩場

上の写真の左側にある摩崖仏です。

摩崖仏

同じく、神爾谷の左岸側の岩場です。

神爾谷北部の岩場

旧比良ロッジ方向の写真です。 これもガレ場から撮っています。

旧比良ロッジ方向

谷沿いに登ってくる、以前の登山ルートです。 このルートは急な谷沿いの道で、昔は鎖等で安全確保しながら通ったものです。
現在この下は通れません。

以前の登山ルート

同じく、谷沿いの以前のルートです。

以前の登山ルート

こちらも人型の岩です。

こちらも摩崖仏?

こちらも摩崖仏?

何となく「マシュマロマン」か「メタボなET」というようなイメージです。

神爾谷の岩

この上が以前のダケ道、神爾谷コースの合流点です。

旧ダケ道分岐下のガレ場

旧ダケ道、神爾谷コースの合流点からシャカ岳です。

旧ダケ道分岐からシャカ岳

旧ダケ道、神爾谷コースの合流点から旧比良ロッジ方向です。

旧ダケ道分岐から旧比良ロッジ方向

旧ダケ道、神爾谷コースの合流点から約20m登ったところにある現在のダケ道、神爾谷コースの合流点です。

ダケ道分岐道標

現在のダケ道、神爾谷コースの合流点にあるレスキューポイントです。

ダケ道分岐道標のレスキューポイント

この写真は北比良峠とダケ道、神爾谷コースの合流点の中間点付近(北比良峠から約100mの所で見晴らしのきく地点)から撮っています。 神爾谷コースを使って下山する場合は赤矢印〇の尾根の入り口から下山してください。(先ほど登ってきた所)
赤矢印×は、今は使っていない谷沿いの道です。

ダケ道分岐から神爾谷

上の写真の尾根入り口の望遠画像です。「メタボET」の奥です。 ちなみにメタボに関しては ”人の事は言えません”

ダケ道分岐から神爾谷から尾根道入り口

北比良峠に到着です。
駐車場からここまで約3時間30分かかりました。(休憩含む) スローペースです。
標準コースタイムは2時間30分です。

北比良峠

北比良峠から沖ノ島方向の写真です。

北比良峠から沖ノ島方向

沖ノ島望遠です。

沖ノ島望遠

北比良峠からダケ道、神爾谷分岐です。
新ダケ道、神爾谷分岐と旧ダケ道分岐の位置関係です。

神爾谷コースを下山に使われる場合は新ダケ道、神爾谷分岐から20m程下にある旧ダケ道分岐に行ってからルートファインディングを行うと良いと思います。

北比良峠からダケ道、神爾谷分岐

旧ダケ道、神爾谷分岐の見晴らしは最高です。
近くにお地蔵さまが見守っていらっしゃいます。
石の土留があるのですぐわかる筈です。
旧ダケ道分岐からでもダケ道に行けます。

写真は、北比良峠から撮っています。 北比良峠からダケ道、神爾谷旧分岐

北比良峠から武奈ヶ岳望遠です。

北比良峠から武奈ヶ岳

北比良峠の枯れ松です。 一時は持ち直すかと思っていましたが、とうとう枯れてしまいました。 残念な限りです。

北比良峠の枯れ松

害中によるものでしょうか? 写真の黒く見えている点は虫が空けた穴のようです。

北比良峠の枯れ松

新ダケ道、神爾谷分岐道標です。
ここを右方向のダケ道を通って下山します。
神爾谷、旧ダケ道分岐は、左方向です。

ダケ道、神爾谷分岐道標

新ダケ道、神爾谷分岐レスキューポイントです。

ダケ道、神爾谷分岐レスキューポイント

カモシカ台に到着しました。

カモシカ台

ダケ道中間にあるレスキューポイントです。

ダケ道のレスキューポイント

大山口まで帰ってきました。
ここからは、砂防ダムの建設用道路を下って行きます。 大山口からイン谷口までは、20~30分で到着します。

大山口

正面谷の駐車場まで帰ってきました。 イン谷口までは数分で到着します。

正面谷駐車場

ムクゲでしょうか?

ムクゲ

イン谷口に咲いています。

ムクゲ

北比良峠からイン谷口まで2時間10分かかっています。
標準コースタイムは1時間30分です。

ムクゲ

餓鬼に喰わせろ

餓鬼に喰わせろ

「餓鬼に食わせろ」とは、比良の山を生活の糧にをする人たちの古くからの言い伝えです。

餓鬼とは

餓鬼とは仏教で言うところの六道輪廻の中の一つで「生前において強欲で嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心や行為をした人が死んで生まれ変わる世界とされています。
餓鬼は常に飢えと乾きに苦しみ、食物、また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまうので、決して満たされることがないとされています。」(ウィキペディアより抜粋)
容姿は鬼のような姿をしていますが、人間の目に触れることはありません。

餓鬼に喰わせないとこうなります

ある登山者が武奈ヶ岳に登り 昼食を取るのですが、自分の持って来た大盛りの弁当と菓子類を全てたいらげてしまいました。
その後下山となるのですが、先程、満腹になるまで食べた筈なのに、何故かお腹が空いてきます。

お菓子も含めて食料はすべて食べ尽くしてしまったので、リュックサックの中にはなにもありません。
登山者は体調が悪いのではないかと考えて急いで下山することにしました。 しかしながら下山を急げば急ぐ程、空腹感が増していきます。

登山者は必死の思いで下山し、ようやく登山口までたどり着きました。 登山口に着いた時は、空腹感と疲労で暫く動くことができなかったそうです。

その後、登山口で少し休んでいると徐々に空腹感も無くなり普通の体調に戻ったそうです。
何とも不思議な体験をしたと本人は言っています。

上記の経験談は今から約55年前の古い事案ですが、決してフィクションではありません。

餓鬼に喰わせろとは

言い伝えによると「山で満腹になるまで食事を取ると、餓鬼が現れ、食べ過ぎた者の栄養分を体内から吸い取ってしまうと言われています。」
また、持ってきた食料を全て食べつくしてしまうと同様の事が起きるそうです。
これは餓鬼の為に少し食料を残しておくと餓鬼の悪行からのがれられるという意味だそうです。

山に入る者への「戒め」なのかもしれません

言い伝えとは別に、上記の内容は医学的な考察が存在するのかもしれません。

ですが言い伝えに関しては、山に入る者への戒めだと私は考えます。
例えば、食料を残しておくのは、山中でトラブルがあった時への備えになりますし、一般的言われている「腹八分目」は、健康を損ねないための一つの方法とも言えます。

現在では比良山系の登山道の約30%(個人的な感想です)の場所で携帯電話が使えます。 滋賀県警にも救助ヘリがスタンバイしており、何かトラブルがあっても携帯電話で救助要請を行うことができます。
ですが、昔の比良山系の登山には救助ヘリなどありません。

決して現在の登山が安全になったとは言いませんが、現在と違い昔はトラブル回避能力を最大限に高める必用があったのではないかと推測します。 それも「言い伝え」が発生した背景の一つだと思いますがいかがでしょうか。

餓鬼に遭ったことはありません

子供の頃から比良山系に数百回登っていますが、私は一度も餓鬼に遭ったことはありません。

登山での食事や食料携行に特別な配慮を行っているわけではありません。
ですが、登山中に焼肉パーティーをしたいとは思いません。 それは、山に対する「畏敬の念」からくるもので「謙虚さ」は比良山系を楽しむための一つの能力だと思いますが、皆さんはどうお考えでしょうか。

ただ、謙虚であることは人の言いなりになる事ではありません。
パーティーの一員として登山される方で、登山地図とコンパスで進む道を確認されるのも謙虚さの一つだと思います。