2016/09/30
坊村から「白滝山」を越えて「音羽池」、「牛コバ」へのコースです。
このコースは、随所に滝があります。
急峻な谷でないと滝ができませんので、登山道も急な谷を縫っていきます。
従いましてバランスを崩したり、足を滑らせたりすると、かすりきずではすまない所も数多く存在します。
経路図は←コチラ
坊村をスタート
林道入り口にある駐車スペースです。
この駐車スペースは数台しか駐車できません。
この駐車スペースが満車の場合は、坊村入り口にある有料駐車場に入れるのが良いと思います。
林道前駐車場スペースに車を停めて、登山スタートです。
駐車場のすぐ近くにある林道入り口です。
チェーンが張ってあるので自動車は入れません。
![明王谷林道入口](https://shimpapa.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2441.jpg)
明王谷林道です。 最初は、アスファルトが敷かれています。
明王谷林道から「摺鉢山」方面の写真です。
林道入り口から20分程進むとアスファルトがなくなります。
同じく明王谷林道から「摺鉢山」方面の写真です。
明王谷の「三ノ瀧」の入り口です。
この先の「奥の深滝」から「明王谷」にかけては、昔から比叡山延暦寺の僧が回峰行の修行を行うところです。
「明王谷」です。
この辺りから先は、比良山系のシャワークライミングやロッククライミングのメッカです。
「ワサビ谷」分岐です。
![伊藤新道分岐](https://shimpapa.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_2450.jpg)
「ワサビ谷」分岐の道標です。
ここを「ワサビ谷」方面、右の登山道に進みます。
この「ワサビ谷」を通り「白滝山」から「長池」にかけての道は、伊藤新道と呼ばれています。
昭和40年6月に坊村で比良山荘を経営されている伊藤さんと村の人たちが、このルートを開拓されました。
「ワサビ谷」添いの道が続きます。
ところどころ深い谷を縫っていきますので、足元には、十分ご注意ください。
この先、右岸側にわたります。
引き続き「ワサビ谷」の道です。
「ワサビ大滝下」にあるレスキューポイントです。
「ワサビ大滝」です。
駐車スペースのある林道入り口からここまで、休憩を含めて1時間36分かかっています。 スローペースです。
登山地図のコースタイムは、1時間10分(休憩含まず)です。
「ワサビ大滝」の右側にかかる滝です。
木の幹に流れる川の水。 珍しいので1枚掲載しました。
「ワサビ大滝」は、上下2段の滝で、下の写真は上部の滝で「ワサビ天井滝」と言われているそうです。
「ワサビ天井滝」銘板。
「ワサビ天井滝」上部。 望遠です。
伊藤新道は、「ワサビ大滝下」からは、谷から離れていきます。 ですが急斜面は引き続き変わりません。 足元には、十分ご注意ください。
写真では、急斜面と思われないかもしれませんが、現地はかなりの急斜面です。
「白滝山」手前の小ピークに近づいてきましたので、少し斜度が緩くなってきました。
「白滝山」手前の小ピークまであと少し。
「白滝山」手前の小ピークです。
「白滝山」手前のレスキューポイントです。
「白滝山」までもう少し。
イノシシが餌をあさった後でしょうか。
写真では解りにくいですが、2本の蹄の跡が見えます。
「白滝山」山頂です。
駐車スペースのある林道入り口からここまで、休憩を含め2時間52分かかっています。
登山地図のコースタイムは、2時間10分(休憩含まず)です。
「白滝山」山頂にある「オトワ池」方向の道標です。
「オトワ池」へは南西側の斜面を下ります。
直進すると尾根沿いに踏みあとがあるかもしれませんが、正しい道ではありません。
「白滝山」山頂にある坊村方向の道標です。
「白滝山」山頂にある瓦です。
建物、もしくは東屋か祠があったのでしょうか? 少し調べてみましたが解りません。
坊村にある明王院の古絵図に「わさび谷山」というのがあるそうですが、それが「白滝山」ではないかと言われています。
いずれにしても宗教に深く関係する地域であることは間違いありません。
「白滝山」山頂から10分程下れば「オトワ池」に着きます。
山頂からの距離もあまりないので、山頂に住居があったとしても不思議ではありません。
「オトワ池」のレスキューポイントです。
オトワ池道標。
池を囲うように落葉樹が茂っています。
「ノタノホリ」と同じように紅葉の季節の「オトワ池」は、格別な趣があるのではないでしょうか。
また、名前の由来は、鴨の飛来による羽音(音羽)からきているといわれています。
「オトワ池」から「長池」方面に進みます。 「白滝山」をから来れば、ほぼ直進になります。
下の写真は、「オトワ池」にある「長池」方面を示す道標です。
「カシラコ池」手前の位置から、振り返って「オトワ池」です。
「カシラコ池」に続く道です。
ブッシュが多かった昔は踏み跡もはっきりしていたのですが、下草がなく、落ち葉だけの状態ですと道を間違えてしまいそうです。 ここは、地図とコンパスに頼って先に進みました。
「カシラコ池」です。 沼地のようなところです。
同じく「カシラコ池」です。 長雨の跡でもこの状態です。
「オトワ池」の次の池、「杉ヤ池」です。 水遊びをしているのでしょうか、たくさんの猿が泳いでいます。
おさるの水遊び動画です。
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再生できない場合は
コチラをクリックして、ダウンロードした後に再生してください。
インターネットエクスプローラやファイアーフォックスをお使いでしたら、クリックするとダイヤログボックスが開きますので、その中の「開く」をクリックしてください。
グーグルクロームをお使いでしたら、ダウンロードファイルは、画面の左下に表示されます。 ダウンロード完了後、画面の左下に表示されているボックスをクリックして動画ファイルを開きます。
「杉ヤ池」の銘板です。
猿の群れがいるので「長池」へは進めません。
猿のボスは人が近づいても道を譲ってはくれません。 猿の犬歯は強力な武器となりますので近づかない方が無難です。
白旗を上げて「オトワ池」まで退却です。(旗は以前から設置されていた)
「ニシヤ谷」方面に向かいます。
東方向の谷沿いを進むコースですが、踏みあとがはっきりしないため、念のためにコンパスで方向を確認します。 方位は約100度です。
「オトワ池」近くの稲作が出来そうな地形です。 やはりこの近くに住居があったのでしょうか?
下の写真は「ニシヤ谷」で、谷沿いに道は続きます。
たくさんの人が通っているとは言い難い道です。
谷沿いの道なので迷うことはないと思いますが、出来るだけ歩きやすい道を通りたいので赤のテープを目指して進みます。
「休憩小屋」に到着です。
駐車スペースのある林道入り口から「休憩小屋」まで4時間12分かかっています。
登山地図のコースタイムは、約3時間20分です。(休憩含まず)
「休憩小屋」道標です。
「蓬莱山」方面は、川に沿って上流へ。
「坊村」方面は、川を渡って下流へ。
「夫婦瀧」は、川を渡らず下流へ。
ここは「坊村」方面に進みます。
石碑に明王橋と書かれています。
「休憩小屋」にある案内板。
「休憩小屋」近くにある「夫婦瀧」です。
「夫婦瀧」の滝壺です。
「夫婦瀧」の動画です。
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「休憩小屋」の前の川を渡るのは少し上流から、トラロープが張ってあるところがベターです。
川を渡ったら「夫婦瀧」を巻く様に下山していきます。
最初に申し上げた通り、登山道は深い谷を縫っていきます。
道で転んだりすれば必然的に死につながる場所も多く存在します。
この写真では普通の谷に見えますが、右岸側(道がある方)の斜面は45°を超えています。
写真は、下から上を撮っています。
この谷は「白滝谷」と言い、いたるところに大小の滝が点在します。
「白髭淵」道標です。
「白髭淵」です。
美しい「白滝谷」
「スベリ石」です。
「スベリ石」道標。
「スベリ石」下の滝です。
同じく「スベリ石」下の滝です。
同じく「スベリ石」下の滝です。
「休憩小屋」から数回川を渡りますが、林道手前の最後の渡河は、水量が一番多い所です。
水量が多く、川の中に入らなければ川を渡れません。
心細いですが “細引き” で流されないようにトラロープと体を繋ぎます。
やっと林道の終点に到着です。
「休憩小屋」から林道まで、登山地図上のコースタイムは1時間になっていますが、実際かかった時間は1時間53分です。
川の水量が多いのと雨が降った後なので道が濡れており、滑らない様に慎重に進まなければなりません。
気象状況等によっては標準的なコースタイムは、あてにならないのがよく解ります。
駐車スペースのある林道入り口から林道終点まで6時間26分かかっています。 遅いです。
登山地図のコースタイムは、約4時間20分です。(休憩含まず)
林道の終点近くにあるレスキューポイントです。
林道の終点近くにある「牛コバ」です。
ここは、「大橋」方面の分岐点でもあります。
坊村への下山はそのまま林道を進みます。
「牛コバ」のコバとは、木場のことで、木場とは切り出した木材の収集場所だそうです。
昔、牛を使って荷物の上げ下ろしをしていた事から「牛コバ」と呼ばれいるそうです。
「牛コバ」から少し進んだ所の右手に「シラクラの壁」が見えてきました。
朝通ってきた所の「ワサビ谷」分岐に到着です。
あとは、朝来た林道を伝って下山します。
駐車場に到着したのは、暗くなる手前でした。
全登山にかかった時間は、7時間16分(遅いです)
登山地図のコースタイムは、約5時間10分です。(休憩含まず)
以上、このコースを使われるときは足元に十分注意してください。
安全登山をお祈りいたします。